子どもの頃やさしく接してくれた看護師さんを目標に

美容関連クリニックで長く勤務

20代の女性看護師です。既婚で、夫と二人暮らしです。看護師7年目ですが、最初の大学病院は2か月で辞め、その後は美容関連のクリニックにずっと勤めています。現在は看護師10名ほどの美容クリニックで、美容皮膚科と形成外科があります。

レーザーによる施術なども行っている

美容皮膚科では、看護師は主にレーザー治療の施術をしていきます。主にしみ、しわ、にきびなどです。また治療ではありませんが、レーザー脱毛もあります。形成外科ではドクターの介助を行っております。けがなどの保険診療から、まぶたの二重整形などの簡単なオペや、全身麻酔を強いる骨切りなどの大きなオペも行います。

クリニックの看護師さんは子どもの頃からの憧れ

私は幼少期は病気がちで、毎週のように近くの小児科クリニックに行っていました。そこの看護師さんたちはとても優しくしてくれて、私のこともちゃんと覚えていてくれて、注射とか痛いことをされても、病院にネガティブなイメージを持つことがほとんどありませんでした。看護師さんっていいなあと思ったのは、その幼少期の経験からです。だから私は、クリニックで働く優しい看護師さんが理想です。

業務に追われ患者さんを気遣うことができていない

でもいまの自分は、当時の看護師さんのように、心から優しい看護をできていないような気がします。患者さんのためではなく、病院のために動いていることもありますし、業務に追われて形式だけの笑顔や、言葉遣いをしているときもあるような気がします。なんというか、看護をするというよりも、仕事をこなすというような感覚に陥ってしまってる感じです。優しく接したり、もっと詳しい説明をしたりしたいけれど、一人の患者さんに割ける時間は決まっているので、きちんと接することができなくなってしまうことがあります。

クリニックは経営という概念も大事なところが難しい

いまはとにかく、患者さんが病院に対してマイナスイメージを抱かないように心がけています。優しく笑顔を心がけ、また患者さんの不安が少しでもなくなるように、正しい知識を持ってわかりやすく、かつ詳しい説明をするように心がけています。また気配りも大切にしています。他にも、次の患者さんが待っていたり、オペを控えていたりすると、どうしても「早く終わらさなければ」という感覚になってしまうので、これは気をつけたいところです。それから、病院では、治療という概念だけではなく、経営という概念も持たなければなりません。こういった点は看護師よりも医師の方が強く、考えのギャップに日々悩まされることがあります。