職場経験のあった同期と看護師としての差が大きすぎて

同期の新人が16人もいたけれど

30代の女性看護師です。現在は子育て中で休職していますが、大学病院で2年、総合病院で6年の勤務経験があります。最初の就職先は、1500床ほどの大学病院の手術室でした。手術室には新人が私を含め16人配属されたのですが、そのうち半数は進学コース出身で、就職前から同職場でアルバイトをしていた人たちでした。そのため入職初日からバリバリ働いていました。

自分が全くの役立たずだと思い知らされ

対して私は手術器械の名前はわからない、ペアンとコッヘルの違いもわからない、手洗いはラビング法もできずブラッシングもできないと、できないことばかりで劣等感に苛まれました。初めての夜勤のとき、腹部動脈りゅう破裂の緊急手術が入りましたが、私は全く動けませんでした。器械も覚えきれていないし手順もわからないので器械出しはできず、かといって間接介助もできず、全くの役立たずでした。せめてと思い、準備を手伝いましたが、操作ミスで機械台を不潔にしてしまいすべてやり直しに。あまりのふがいなさに、すべてが終わったあと大泣きしてしまいました。

辞めることを考えるひますらなかった

最初の1年は、とにかく覚えることだらけでいっぱいいっぱいで、辞めるということを考えることもできませんでした。辛いことはたくさんありましたが、同期が多くて、皆で愚痴を言いあいながら支えあいながら頑張りました。それに、プリセプターの先輩看護師が親身に相談に乗ってくれたので、いつも仕事終わりにご飯を食べながら相談していました。皆が通る道だからと、とても的確なアドバイスをもらえました。

同期や先輩にたくさん助けてもらって

先輩看護師からは、仕事を覚えることが、仕事が楽しくなる一番の方法だといわれました。手術の資料やアンチョコをいただいて、必死に勉強しました。同期の看護師と情報交換をして、執刀医の癖や好みもメモして覚えていきました。器械の名前と手術手順を覚えてからは仕事が楽しくなり、一人前と認めてもらえるようになってからは、医師とも対等に話ができるようになりやりがいを感じられるようになりました。

努力と感謝を忘れずに頑張ろう

新人のときは、職場の人間関係に悩むことも多いと思いますが、とにかく頑張ろうとする姿勢を見せること、返事をしっかりすること、そして先輩方への感謝の気持ちを表すことを忘れずにいると、徐々に受け入れられていくと思います。