最初よりも自分の看護能力が見えてきたときが一番つらい

子育てが落ち着いたら看護師に復職したい

20代の女性です。4年制大学にて看護師・保健師国家資格を取得後、総合病院の急性期病棟で5年勤務しました。現在は結婚し専業主婦となりましたが、子育てがある程度落ち着き次第、また看護師として働きたいと考えています。勤務していた急性期病棟では高齢者が多く、転倒予防やせん妄予防、退院後の生活を見据えた看護(家族のサポート体制があるか、独居の場合は自己管理ができるか等)が必要でした。

最初は楽しかったのにだんだんつらくなって

入職当初は、自分でもできることがどんどん増えていき、看護の仕事が楽しくて仕方がありませんでした。しかし、経験が増えれば増えるほど苦手と感じる看護技術が出てきたり、同期との経験の差を比較してしまったりと、どんどん自分の看護に自信を無くしていきました。看護を楽しいと思えなくなったことが一番つらかったです。

自信を失い辞めたいと思うように

半年を過ぎた頃から気持ちが沈み始めましたが、1年目の頃は未経験の技術を経験させてもらうことが成功体験につながり、気持ちを維持することができていました。しかし2年目に入り同じ技術を何度も積み重ねていくようになった頃から、やればやるほど自信を失うことも多く、はっきりと辞めたいと思うことが多くなりました。

大きな失敗をしてさらに自信を失った

そんなとき、車椅子の患者さんを転倒させてしまいました。トイレへの移乗介助を行い、終わったらナースコールを押すよう伝えドアの外で待機していましたが、患者さんが一人で動き転倒してしまいました。体調や、ナースコールを押せるか等のアセスメントが不足していました。幸い患者さんにけがはありませんでしたが、高齢者の転倒の怖さを実感した出来事でした。

先輩看護師が相談にのってくれて乗り越えられた

そのときは本当に自信を失ってしまいました。けれど、師長、副師長が時間を割き、何度も話を聞いてくれました。そして、「落ち込んだときは、沈むだけ沈みなさい。沈みきったら、自然と浮いてくるから大丈夫」という言葉に救われました。また、「1年目の4月の自分を振り替えると、できることがどれだけ増えているかがわかる」と言われ、前ばかり見て成長しようと焦っている自分がいたことに気付きました。それ以降、日々の看護を大切にできるようになりました。やっぱり、一人で抱え込まず、誰かに相談することは大切ですね。